*当ブログは個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
高配当と評判の個別株「日本たばこ産業(2914)」について詳しく知りたい方は必見。
この記事では、実際に保有している投資実績や受け取った配当金、リスクや不安材料までを分かりやすく解説します。
記事の内容
- 投資実績
- メリット
- デメリット
- 口コミ・評判
- 基本情報
JTの株を購入するかどうかの判断材料になりますよ。
個人的には、かなりの含み益と高額の配当金がもらえているので今後も長期で保有しておきたい銘柄の一つです。
日本たばこ産業の個人的評価
項目 | 評価 |
配当金 | 4.5点 |
配当利回り | 4.5点 |
安さ | 3.5点 |
株主優待 | なし |
長期保有 | 4.5点 |
投資実績
購入額 | 485,800円(200株) |
評価額 | 834,600円 |
株価 | 4,173円 |
配当金 | 194円 |
配当利回り | 4.65% |
PER | 15.6倍 |
PBR | 1.67倍 |
配当金合計 | 125,400円 |
配当権利確定月 | 6月・12月 |
優待 | 2022年に廃止 |
保有期間 | 4年9ヶ月 |
*2024年9月6日時点
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
高配当 | 国内売上の減少 |
営業利益率が高い | 配当性向が高すぎる |
海外での売上が増加 | 海外事業における地政学的リスク |
口コミ・評判
- 配当利回りが高い
- 株主優待の廃止が残念
- 特殊な会社だから潰れない
日本たばこ産業(JT)を扱っていて、無料で口座開設できる証券会社
証券会社 | 特徴 |
松井証券 | 手数料が安い/取引ツール内容が充実 |
マネックス証券 | 毎日積み立て可/高機能トレードツール |
SBI証券 | クレカ積立の還元率が高い/手数料が安い |
楽天証券 | 手数料が安い/楽天ポイント貯まる・使える |
目次
これまでの投資実績
日付 | 購入株数 | 購入金額 |
2019年12月11日 | 100株 | 250,100円 |
2022年9月1日 | 100株 | 235,700円 |
これまで日本たばこ産業の株を2回購入して支払った合計額は485,800円、平均取得価額は1株あたり約2,430円となっています。
485,800円で購入した日本たばこ産業の200株は、図の2023年1月12日時点で516,300円の時価評価額。
これまでの受取り配当金
2020年3月(100株) | 7,700円 |
2020年9月(100株) | 7,700円 |
2021年9月(100株) | 7,700円 |
2021年9月(100株) | 6,500円 |
2022年3月(100株) | 7,500円 |
2022年9月(100株) | 7,500円 |
2023年3月(200株) | 22,600円 |
2023年9月(200株) | 18,800円 |
2024年3月(200株) | 20,000円 |
2024年9月(200株) | 19,400円 |
合計 | 125,400円 |
日本たばこ産業株のメリット
日本たばこ産業株のメリット
- 高配当
- 営業利益率が高い
- 海外での売上が増加
⓵:高配当
日本たばこ産業は高配当株の一つとして人気の銘柄です。
「たばこは吸わないけど配当目的でJT株を持っている」という人も多いようです。
これまでの年間配当額(中間配当と期末配当を合計)の推移をまとめました。
JTの年間配当額推移
期 | 1株あたり年間配当額 |
2012年度 | 68円 |
2013年度 | 96円 |
2014年度 | 100円 |
2015年度 | 118円 |
2016年度 | 130円 |
2017年度 | 140円 |
2018年度 | 150円 |
2019年度 | 154円 |
2020年度 | 154円 |
2021年度 | 140円 |
2022年度 | 188円 |
2023年度 | 194円 |
2024年度 | 194円(予測値) |
1株当たりの配当金は、2012年度の68円から2023年度には過去最高の194円となり過去10年で約3倍に増えています。
つまり最新の2023年度では、100株保有している人は19,400円の配当金が受け取れるということ。
2021年度だけは減配となっていますが、基本的には順調に増配している流れですね。
ちなみに2024年3月27日時点の配当利回りは「4.85%」なので、十分に高配当株と言える数値です。
②:営業利益率が高い
日本たばこ産業は営業利益率が高いです。
営業利益率とは、総売上から経費などを差し引いた額で「11%以上」あれば一般的には優秀と言われています。
営業利益率が高いということは単純に稼ぐ力があるということ。
こちらは2022年12月期(第3四半期)の決算短信です。
2022年12月期までの営業利益率は約20.5%で、2021年12月期も23.2%と11%以上で推移しているのが分かりますね。
営業利益率は20%なら超優秀です。
ちなみに自己資本比率も上がってきています。
こちらはROE(自己資本利益率)の推移です。
ROEとは簡単に言うと、効率よく利益を出せているかの指標のこと。
一般的に8%以上だと優秀と言われており、日本たばこ産業のROEは12%以上で推移しています。
決算短信やROEのデータから日本たばこ産業は営業利益率が高いといえますね。
③:海外での売上が増加
たばこは日本国内だけでなく世界中で販売されています。
下のグラフは日本たばこ産業の売上収益の内訳です。
このように国内におけるたばこの売上は減少傾向にありますが、海外での売上が増えているのが分かりますね。
日本たばこ産業はとくに新興国における売上が増加していて、フィリピンやインドネシアのメーカー買収やバングラディシュで2位のたばこメーカーも買収しています。
海外売上が増加している要因は、このようなM&Aでの規模拡大や円安の効果が影響されていると言われています。
日本たばこ産業株のデメリット
日本たばこ産業株のデメリット
- 国内売上の減少
- 配当性向が高すぎる
- 海外事業における地政学的リスク
⓵:国内売上の減少
日本国内における日本たばこ産業のたばこ販売シェアは第6位。
しかし、健康志向による禁煙ブームの流れや喫煙者の減少、たばこの値上がりなどで日本でのたばこ売上は縮小しています。
グラフは日本たばこ産業の営業利益の推移。
2017年から見てみると、国内たばこ事業の営業利益が減っているのが分かりますね。
紙巻たばこを吸う人自体も減っているそうで、日本たばこ産業は今後「RRP投資」と呼ばれる加熱式電子たばこへの投資にも力を入れていくとのこと。
日本たばこ産業からは「ブルームテック」が発売されていますが、フィリップモリスのアイコスと比べると業績はいまいち。
今後のポイントとなりそうですね。
②:配当性向が高すぎる
日本たばこ産業は配当性向が高いです。
配当性向とは、会社の当期純利益のうち配当金にどのくらい充てたかの指標のこと。
一般的に配当性向が高いと、配当金が高くなりますが倒産リスクも高くなると言われています。
JTの配当性向推移
期 | 連結配当性向(%) |
2012年度 | 37.6 |
2013年度 | 40.8 |
2014年度 | 50.1 |
2015年度 | 53.2 |
2016年度 | 55.2 |
2017年度 | 63.9 |
2018年度 | 69.7 |
2019年度 | 78.6 |
2020年度 | 88.1 |
2021年度 | 73.4 |
2022年度 | 75.4 |
2023年度 | 71.4 |
2024年度 | 75.7(予測値) |
日本たばこ産業の配当性向は2012年度から見ると徐々に上昇していて、2023年度の配当性向予想は「73%」です。
つまり100万円の利益が出たら、73万円が配当金に充てられるということ。
日本での配当性向の平均は約30%と言われているので、日本たばこ産業の配当性向は高い水準だと言えますね。
一時期は90%近くまでになっていた配当性向を約75%にすることで、2021年度は一時的な減配となりました。
JTの経営計画2022によると株主還元方針は「配当性向75%を目安とする」とされています。
配当性向の数字が高いほど会社に残る資金が少なくなり事業拡大しにくいという意見もあります。
投資する立場からすると、株主還元に積極的で嬉しいですが今後が心配にもなりますね。
③:海外事業における地政学的リスク
日本たばこ産業は海外における販売売上が増加しています。
国内だけでなく世界で売上を確保しているのは良い点ですね。
ただし、販売しているエリアを区分けすると地政学的なリスクも見えてきます。
こちらは海外における日本たばこ産業の販売市場を3つのエリアに分けた図です。
- Asia:日本、台湾、フィリピン等
- Western Europe:イギリス、イタリア等
- EMA:ロシア、トルコ等
エリアごとに見ると、EMAのロシアやトルコ等での営業利益が多いことが分かりますね。
ロシア関連市場での売上が多いのは不安材料の一つです。
日本たばこ産業に対してネガティブなイメージを持つ人が増えたり、ロシアでの事業撤退の可能性など地政学リスクも考えられますね。
実際にロシアの通貨「ルーブル」はかなり下落しています。
日本たばこ産業株の口コミ・評判
日本たばこ産業株の口コミ・評判
- 配当利回りが高い
- 株主優待の廃止が残念
- 特殊な会社だから潰れない
掲示板やSNSなどの書き込みから3つピックアップしたので紹介していきます。
⓵:配当利回りが高い
「JTは配当利回りが高い」と評判で、口コミもかなり多かったです。
日本たばこ産業は、配当金が高めですが株価はそこまで高くありません。
よって配当利回りが高く算出されます。
配当利回りランキング
銘柄 | 配当利回り |
1位:日本たばこ産業(JT) | 5.48% |
2位:NEWART | 5.4% |
3位:浅沼組 | 5.37% |
4位:レーサム | 5.35% |
5位:ミズホメディ | 5.26% |
*2023年9月22日時点
配当利回りランキングを見ると、日本たばこ産業は第1位にランクインしています。
ただし配当利回りは、その時の配当金額や株価によって変わることもあるのでお忘れなく。
ちなみに2024年3月27日時点の配当利回りは「4.85%」です。
②:株主優待の廃止が残念
「株主優待がなくなるので残念」という意見も多かったです。
日本たばこ産業の株を1年以上継続保有している株主にカップ麺やレトルトご飯などの優待がありました。
もらって嬉しい優待の一つでしたね。
ただし、2022年12月権利分をもって株主優待が廃止となりました。
残念ですが、配当金に今後も期待ですね。
③:特殊な会社だから潰れない
「JTは特殊会社だから潰れない」という口コミもありました。
ザックリ説明すると、日本たばこ産業は専売公社から民営化された会社なんです。
- 1898年:大蔵省専売局
- 1949年:日本専売公社
- 1985年:日本たばこ産業
この流れから、日本たばこ産業はたばこ事業法(JT法)により国内でのたばこ製造の独占が認められています。
国内ではライバル会社がほとんどなく価格競争も起こらないため、たばこの値段は実際どんどん上がっていますよね。
他の業種と比べると独占市場なので、値上げもしやすいということです。
また、現在の日本たばこ産業の筆頭株主は財務大臣(持株比率37%ほど)ということもあり潰れないだろうという意見が多いです。
会社というより官僚に近いイメージのようです。
日本たばこ産業(2914):基本情報
日本たばこ産業(JT):基本情報
会社名 | 日本たばこ産業株式会社(JT) |
株価 | 4,173円 *2024年9月6日時点 |
売上高 | 2兆8,410億円 |
営業利益 | 6,724億円 |
総資産 | 7兆2,820億円 |
発行済株式総数 | 20億株 |
資本金 | 1,000億円 |
決算期 | 毎年12月31日 |
本社所在地 | 〒105-8688 東京都港区虎ノ門4-1-1 |
業種 | 食料品 |
売上高や営業利益は2024年2月発表決算短信より
日本たばこ産業は、日経平均株価の225構成銘柄の一つに選定されています。
分かりやすく言うと、日本の経済において重要な株ですよということ。
【日本たばこ産業:2914】高配当と評判のJT株!投資実績とメリットデメリット:まとめ
では日本たばこ産業(JT)についておさらいします。
日本たばこ産業の個人的評価
項目 | 評価 |
配当金 | 4.5点 |
配当利回り | 4.5点 |
安さ | 3.5点 |
株主優待 | なし |
長期保有 | 4.5点 |
投資実績
購入額 | 485,800円(200株) |
評価額 | 834,600円 |
株価 | 4,173円 |
配当金 | 194円 |
配当利回り | 4.65% |
PER | 15.6倍 |
PBR | 1.67倍 |
配当金合計 | 125,400円 |
配当権利確定月 | 6月・12月 |
優待 | 2022年に廃止 |
保有期間 | 4年9ヶ月 |
*2024年9月6日時点
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
高配当 | 国内売上の減少 |
営業利益率が高い | 配当性向が高すぎる |
海外での売上が増加 | 海外事業における地政学的リスク |
口コミ・評判
- 配当利回りが高い
- 株主優待の廃止が残念
- 特殊な会社だから潰れない
配当利回りが高いと人気ですが、国内売上の減少や海外事業における不安材料があると言われるJT株。
個人的には「株価上昇が続いている」「配当金が多くもらえる」と感じているので、今後も長期で保有しておきたい銘柄の一つです。
日本たばこ産業(JT)を扱っていて、無料で口座開設できる証券会社
証券会社 | 特徴 |
松井証券 | 手数料が安い/取引ツール内容が充実 |
マネックス証券 | 毎日積み立て可/高機能トレードツール |
SBI証券 | クレカ積立の還元率が高い/手数料が安い |
楽天証券 | 手数料が安い/楽天ポイント貯まる・使える |
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