長期投資に向いているとされる日本個別株「アステラス製薬(4503)」について詳しく知りたい方は必見。
この記事では、アステラス製薬のメリットとデメリット、今後の将来性や配当利回りなどについて解説します。

記事の内容
- 投資運用実績
- メリット
- デメリット
- 口コミ・評判
- 基本情報
アステラス製薬の株を買うべきかどうかの判断材料になりますよ。
アステラス製薬の投資経過
購入額 | 1,915,013円(1,000株) |
評価額 | 2,129,000円 |
株価 | 1株:2,129円 |
配当金合計 | ー |
優待合計 | なし |
保有期間 | 3か月 |
*2023年5月12日時点
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
長期投資向き | 配当性向が高い |
減配のない累進配当 | 国内売上が少ない |
株主還元の自社株買い | 新薬開発のコストがかかる |
口コミ・評判
- 配当利回りは普通
- 平均年収1,000万円以上
- 国内製薬会社で売上高第3位
アステラス製薬株(4503)を扱っていて、無料で口座開設できる証券会社
証券会社 | 特徴 |
松井証券 | 還元率が高い/投信毎月現金還元サービス |
マネックス証券 | 毎日積み立て可/高機能トレードツール |
SBI証券 | Tポイント貯まる/クレカで購入できる |
楽天証券 | 楽天ポイント貯まる/楽天カード決済可 |
目次
これまでの投資運用実績
アステラス製薬の株を買ったのは2023年2月13日、1株1,914円のときに1,000株を購入。
購入費用は1,000株分の1,914,000円と、手数料や税金を合わせた1,915,013円でした。
1,915,013円で購入したアステラス製薬1,000株、2023年4月15日時点では取引明細のように1,948,000円の時価評価額。
約33,000円の含み益となっています。
株価は常に変動するので「上がったら利益確定で売る」「下がったら安く買い増しするか損切りする」など手段はいくつか検討しておきたいですね。
個人的には長期投資目的で購入したので、たとえ株価が下がってもしばらく保有する予定です。
ちなみに2023年4月27日の決算発表後、株価は上昇し5月12日時点で「1株あたり:2,129円」と2,000円台を超えてきました。
アステラス製薬のメリット
アステラス製薬のメリット
- 長期投資向き
- 減配のない累進配当
- 株主還元の自社株買い
⓵:長期投資向き
アステラス製薬は「割安株」「ディフェンシブ銘柄」とされていて、長期投資に向いている株と言えます。
株価を見てみると、直近5年間はだいたい1,500円から2,200円の間で推移。(2023年4月時点)
およそ20万円ほどあれば100株購入できます。
チャートは極端な値動きや下落が少なく、ゆるやかに上昇していますね。
また、アステラス製薬のような医薬品関連株は景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブ銘柄」とされています。
生きていく上で欠かせないものなので、景気が悪いときも他の業種に比べて安定しやすいという特徴があるんです。
②:減配のない累進配当
累進配当とは「基本的に減配しない、維持または増配のみ」ということ。
もらえる配当金が少しずつ増えていくのは嬉しいですね。
アステラス製薬の株主還元方針には「事業投資を最優先しながら配当水準を引き上げ」と記載されています。
配当金推移を見ても、中間配当も期末配当も下がらずに年間配当額は増えているのが分かります。
2023年度の年間配当金は1株あたり60円ですが、2024年度は増配で1株あたり70円の予想値となっています。
③:株主還元の自社株買い
自社株買い(自己株式取得)とは、自社の株を自社で買い戻して破棄することで株の価値が上がりやすくなります。
直近では、2023年2月に約290億円と3月に約210億円の合計約500億円の自社株買いを実施。
時期 | 株式数(株) | 総額(千円) |
2022年2月3日~3月9日 | 25,935,500 | 49,999,849 |
2019年11月~2020年1月末 | 27,036,100 | 49,999,815 |
2019年2月~3月20日 | 35,368,900 | 59,999,863 |
2018年6月~9月20日 | 55,475,800 | 99,999,960 |
2018年2月~3月23日 | 39,577,500 | 59,999,993 |
2017年7月31日~10月末 | 49,298,000 | 69,999,960 |
2017年2月~3月22日 | 30,000,000 | 45,524,514 |
2016年10月末~12月22日 | 30,000,000 | 45,895,995 |
図のように、アステラス製薬はこれまでにも何度か自社株買いを実施しています。
自社株買いにより株の価値が上がることで、株主に利益が還元されやすくなるというメリットがあるんです。
今後も期待できそうですね。
アステラス製薬のデメリット
アステラス製薬のデメリット
- 配当性向が高い
- 国内売上が少ない
- 新薬開発のコストがかかる
⓵:配当性向が高い
配当性向とは、会社の当期純利益のうち配当金にどのくらい充てたかの指標のこと。
日本株の配当性向の平均が「約30%」と言われている中で、アステラス製薬の配当性向は「110.6%(2023年3月時点)」とかなり高い数値となっています。
ただし、2024年度は少し落ち着くと見込まれていて予測配当性向は55.4%です。
配当性向推移
2020年3月 | 38% |
2021年3月 | 64.5% |
2022年3月 | 74.5% |
2023年3月 | 110.6% |
2024年3月 | 55.4%(予測値) |
配当性向が高いと配当金額が多くなりやすいのですが、会社に残る資金が少なくなりリスクも高まると言われています。
投資する立場からすると配当金が多い点は嬉しいですが、今後の経営状態が心配にもなりますね。
②:国内売上が少ない
アステラス製薬の事業紹介によると、グローバルなビジネス展開をしているのが分かります。
しかし、円グラフのように日本での売上は全体の約20%ほどで、残り80%が海外における収益となっているようです。
世界で利益を確保できている点は好印象ですが、相対的に日本での売上が少ない気もしますね。
2023年4月27日発表の決算短信を見ると、全ての地域において売上収益が前年度より増加しているようです。
しかし、米国や中国での売上は20%を超えているのに対し日本での売上はほぼ横ばい状態です。
③:新薬開発のコストがかかる
アステラス製薬に限ったことではありませんが、製薬会社は新薬の開発に膨大な費用やコストがかかります。
もちろん今後の成長のために必要なので、お金をかけるべき先行投資と言えますね。
実際に利益を出している製薬会社ほど多くの研究開発費をかけています。
ただし、新薬の研究を進めても成功して市場に出る薬は割合的に多くないとも言われています。
また、新薬開発の臨床試験を中止しただけで株価が下がる場合もあるんです。
最近では、アステラス製薬が開発していた新薬が米国の承認を取得したニュースもありました。
アステラス製薬の口コミ・評判
アステラス製薬株の口コミ・評判
- 配当利回りは普通
- 平均年収1,000万円以上
- 国内製薬会社で売上高第3位
掲示板やSNSなどの書き込みから3つピックアップしたので紹介していきますね。
⓵:配当利回りは普通
アステラス製薬の配当利回りは2023年4月時点で3%前後。
正直、高くもなく低くもないと言われています。
配当利回り推移
2019年3月 | 2.2% |
2020年3月 | 2.42% |
2021年3月 | 2.49% |
2022年3月 | 2.68% |
2023年3月 | 3.08% |
配当利回りの数値は普通ですが、推移はゆるやかに上昇してきています。
ちなみに株価もゆるやかに上昇していて、2019年3月の株価は約1,720円ですが2023年5月12日時点での株価は2,129円。
一般的に株価が上がれば相対的に配当利回りは低くなります。
しかしアステラス製薬の場合は、配当金額も徐々に上がっているので結果的に配当利回りも上昇しているようです。
②:平均年収が1,000万円以上
「アステラス製薬の年収がやばい」という口コミもあり、働いている社員さんの平均年収は1,000万円を超えているとのこと。
社員の年収なんて関係ないと思う方もいるかもしれません。
しかし、給与の高い企業はそれだけ優秀な人材を確保できるので業績が上がりやすく株式投資のパフォーマンスも上がりやすいといという見方もあります。
③:国内製薬会社で売上高第3位
現在、アステラス製薬は日本の製薬会社の中で売上高第3位にランクインしています。
上位トップ5をまとめました。
売上高ランキング
製薬会社 | 売上高 |
武田薬品工業 | 3兆5,690億円 |
大塚HD | 1兆7,380億円 |
アステラス製薬 | 1兆5,186億円 |
第一三共 | 1兆449億円 |
中外製薬 | 9,998億円 |
上位5社以外にも「エーザイ」「旭化成」「大正製薬」「ロート製薬」など有名な製薬会社はたくさんあります。
そんな大手製薬会社の中でベスト3に入っているという点は魅力的ですね。
また、海外での売上高だけを見ると第2位となるアステラス製薬。
グローバルな視点で見ると将来性があるという口コミもありました。
アステラス製薬(4503):基本情報
アステラス製薬(4503):基本情報
会社名 | アステラス製薬株式会社 |
株価 | 1株:円*2023年月日時点 |
売上収益 | 1兆5,186億円 |
営業利益 | 1,330億円 |
総資産 | 2兆4,565億円 |
時価総額 | 3.46兆円*2023年4月7日時点 |
資本金 | 1,030億円 |
決算期 | 3月 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋本町2-5-1 |
業種 | 医薬品 |
*売上収益や営業利益は2023年4月27日発表決算短信より
アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併してできた会社です。
「日経平均」「JPX日経インデックス400」の構成銘柄にも選ばれています。
権利確定日は決算月の3月と9月の最終営業日。
つまり配当をもらうためには、権利確定日から2営業日前の15時までにアステラス製薬の株を保有している必要があります。
【アステラス製薬:4503】長期投資向きの累進配当株!メリットとデメリット:まとめ
ではアステラス製薬(4503)についておさらいします。
アステラス製薬の投資経過
購入額 | 1,915,013円(1,000株) |
評価額 | 2,129,000円 |
株価 | 1株:2,129円 |
配当金合計 | ー |
優待合計 | なし |
保有期間 | 3か月 |
*2023年5月12日時点
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
長期投資向き | 配当性向が高い |
減配のない累進配当 | 国内売上が少ない |
株主還元の自社株買い | 新薬開発のコストがかかる |
口コミ・評判
- 配当利回りは普通
- 平均年収1,000万円以上
- 国内製薬会社で売上高第3位
アステラス製薬は、高配当株と比べれば配当金が少ないと感じるかもしれません。
しかし基本的に増配し続ける累進配当で、かつ景気変動に強いディフェンシブ銘柄とされているため長期投資に向いていると言えます。
個人的には、極端なマイナス材料がでない限り売らずに長期保有しながら配当をもらい続ける予定です。
アステラス製薬株(4503)を扱っていて、無料で口座開設できる証券会社
証券会社 | 特徴 |
松井証券 | 還元率が高い/投信毎月現金還元サービス |
マネックス証券 | 毎日積み立て可/高機能トレードツール |
SBI証券 | Tポイント貯まる/クレカで購入できる |
楽天証券 | 楽天ポイント貯まる/楽天カード決済可 |
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