高配当で景気変動にも強いとされる銘柄「カナディアンソーラーインフラ投資法人(9284)」について知りたい方は必見。
この記事では、実際の投資実績やメリットデメリット、今後のリスクも解説します。

記事の内容
- 投資運用実績
- メリット
- デメリット
- 口コミ・評判
- 基本情報
カナディアンソーラーインフラ株を買うべきかどうかが分かりますよ。
カナディアンソーラーインフラの投資経過
購入額 | 1,242,200円(10株) |
評価額 | 1,223,000円 |
株価 | 1株:122,300円 |
配当金合計 | 75,765円(税引前) |
保有期間 | 1年4か月(買い増しあり) |
*2023年3月30日時点
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
高配当の分配金 | 売電価格の下落 |
業績や株価が上昇 | 同業種が上場廃止 |
時価総額が一番高いインフラファンド | 自然災害や出力制限のリスクがある |
口コミ・評判
- 配当利回りが良い
- 太陽光発電の今後が不安
- 景気変動に強いディフェンシブ銘柄
カナディアンソーラーインフラ(9284)を扱っていて、無料で口座開設できる証券会社
証券会社 | 特徴 |
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マネックス証券 | 毎日積み立て可/高機能トレードツール |
SBI証券 | Tポイント貯まる/クレカで購入できる |
楽天証券 | 楽天ポイント貯まる/楽天カード決済可 |
目次
これまでの投資運用実績
カナディアンソーラーインフラはザックリ言うと太陽光発電など再生可能エネルギーの投資法人。
株を購入する際は、他の銘柄と違い1株からの購入となります。
僕が最初に購入したのは2021年12月、1株123,500円の時点で5株を買い取得額は617,500円。
次に2022年12月5日の時点で5株を639,000円で買い増ししました。
これまで購入した10株の合計取得価格は1,242,200円ですが、画像の2023年3月25日時点では1,200,000円の時価評価額なので42,200円の含み損です。
株価は上がったり下がったり変動するので、上がった時に利益確定で売ったり下がった時は安く買い増ししたり損切りして売るなど手段はいくつか検討しておきたいですね。
個人的には配当目的なので株価が下がってもしばらくは保有していく予定です。
写真は今まで実際に送られてきた分配金計算書。
カナディアンソーラーインフラは他の日本株と同様、年に2回(半年ごと)配当金がもらえます。
こちらは2023年3月の配当金明細書です。
配当金の31,380円から所得税4,805円と住民税1,569円が差し引かれ、受取金額は25,006円。
こちらは同時期の「利益超過分配金」で金額は6,120円です。
カナディアンソーラーのようなインフラファンドは、所有物件が多く減価償却費が大きくなるため利益分配と合わせて「利益超過分配金」が株保有者に支払われます。
配当金単価 | 1株あたり3,138円+612円 |
配当金額(税引前) | 37,500円(10株保有) |
所得税 | 4,805円 |
住民税 | 1,56円 |
配当受取り金額 | 31,126円 |
カナディアンソーラーインフラ株のメリット
カナディアンソーラーインフラ株のメリット
- 高配当の分配金
- 業績や株価が上昇している
- 時価総額が一番高いインフラファンド
⓵:高配当の分配金
カナディアンソーラーインフラの株は配当金を多くもらえるところが高評価ポイント。
写真は実際に届いた分配金計算書です。
2022年12月期の分配金が2023年3月14日に振り込まれました。
1株あたり3,750円の配当で、10株保有していたため37,500円です。
カナディアンソーラーインフラでは分配金と表示されていますが、配当金と同じだと思って問題ありません。
年に2回もらえる配当金は、6月期と12月期それぞれ1株あたり3,750円程度で現在まで安定的に高配当を継続しています。
ちなみに、高配当の理由のひとつとして「法人税の優遇制度」があげられます。
カナディアンソーラーのようなインフラファンドは、配当可能利益の「90%以上」を保有株主に還元すれば20年間法人税が非課税になるという制度があるんです。
法人税非課税は会社としてのメリットが大きいため、配当可能額の9割が分配されて結果的に高配当となっています。
②:業績や株価が上昇している
IR情報:決算ハイライトを見てみると、営業収益や当期純利益はほぼ右肩上がりで推移しているようです。
しかし11期(2022年6月~12月)は下落。
収益が落ち込んだ理由は、全体的な天候不良と台風14号の影響とのこと。
カナディアンソーラーインフラは太陽光発電がメインなので、売上や利益は天候などに左右されると言えますね。
株価は常に上昇したり下落したりしながら推移するもの。
カナディアンソーラーインフラの株価もコロナの影響で下がったり変動していますが、5年の長期で見ると上昇してきています。
ちなみに、カナディアンソーラーの株価下落リスクのひとつとして「新規物件取得のための公募増資」があります。
新しい太陽光発電所を建設するなど事業拡大のための増資をする際に株式を発行するので、流通する株式数が増えて株価が下落するという流れが起こります。
マイナス材料に思われがちですが、資産規模が拡大するので中長期でみるとマイナスではないと個人的には思います。
③:時価総額が一番高いインフラファンド
カナディアンソーラーインフラは、日本のインフラファンド5社の中で一番時価総額が高い投資法人です。
時価総額は企業の安定性や規模を図る指標のひとつで高いほど良いとされています。
インフラファンド | 時価総額 |
カナディアンソーラーインフラ投資法人 | 465億5,300万円 |
エネクスインフラ投資法人 | 379億1,000万円 |
ジャパンインフラファンド投資法人 | 339億5,300万円 |
東京インフラエネルギー投資法人 | 164億5,500万円 |
いちごグリーンインフラ投資法人 | 74億4,400万円 |
2023年3月28日時点でのインフラファンド5社の時価総額をまとめました。
カナディアンソーラーインフラの時価総額は「465億5,300万円」と5社の中で一番多いことが分かります。
カナディアンソーラーインフラ株のデメリット
カナディアンソーラーインフラ株のデメリット
- 売電価格の下落
- 同業種がTOBで上場廃止
- 自然災害や出力制限のリスク
⓵:売電価格の下落
カナディアンソーラーインフラのデメリットとしてはまず売電価格の下落があげられます。
つまり太陽光発電でつくった電気を売る際の価格が下がっているんです。
と言っても2023年現在はそこまで問題ではありません。
カナディアンソーラーインフラの所有している発電所の売電価格は21円~40円(円/kWh)。
電気の売買は「FIT」と呼ばれる固定価格買取制度で行われ、発電した電気を電力会社に売る価格が20年間固定されているんです。
図のように2034年までは固定価格となっていますが、その後は売電価格の下落が予想されます。
良く言えば20年間は収入が安定するとも言えますが、売電価格は年々安くなっているのも事実。
最近では「FIT」に変わる「FIP」という、電力需要に合わせて買取価格が変動する制度も始まっています。
②:同業種がTOBで上場廃止
同業種のインフラファンドが上場廃止となったこともあります。
カナディアンソーラーインフラと同業種の「日本再生可能エネルギーインフラ投資法人」「タカラレーベンインフラ投資法人」は、過去にTOB(株式公開買付け)で上場廃止になっています。
TOBになると保有している株がプレミアム価格で高く売れるので、個人投資家としてはデメリットばかりではありません。
ただし、保有し続けていても株価が下がり強制的に売却という場合もあるので注意が必要です。
③:自然災害や出力制限のリスク
カナディアンソーラーなど太陽光発電設備関連の業種は自然の影響をうけやすいと言えます。
台風や地震などの自然災害や日照不足などによって、設備被害や発電量減少などのリスクがあるからです。
また、画像のように「出力制限が行われるリスク」もあります。
出力制限とは、たくさん発電しても供給過多になってしまう場合は電力会社に買い取ってもらえないということ。
九州や北海道は使用電力が少ないため出力制限がかかる場合もあるんです。
カナディアンソーラーインフラ株の口コミ・評判
カナディアンソーラーの口コミ・評判
- 配当利回りが良い
- 太陽光発電の今後が不安
- 景気変動に強いディフェンシブ銘柄
掲示板やSNSなどの書き込みから3つピックアップしたので紹介していきますね。
⓵:配当利回りが良い
カナディアンソーラーインフラは分配金が高配当ということもあり、配当利回りが高い銘柄としても評判です。
2023年3月24日時点では、株価が1株120,000円で配当利回りは「6.25%」とかなり高い数値。
ちなみに、配当金をもらう条件は「権利確定日」にカナディアンソーラーの投資主名簿に名前の記載があること。
そのためには権利確定日の2営業日前の「権利付最終日」に株を保有している必要があります。
6月期 | 12月期 | |
権利付最終日 | 6月28日 | 12月29日 |
権利落ち日 | 6月29日 | 12月30日 |
権利確定日 | 6月30日 | 12月31日 |
②:太陽光発電の今後が心配
太陽光発電は先行き不安という意見もあります。
デメリットでもお話したように、天候リスクや売電価格の下落が懸念されているためです。
ただし、再生可能エネルギーは環境への影響を考えて国や世界が力を入れている分野だという見方もあります。
③:景気変動に強いディフェンシブ銘柄
一般的に景気動向の影響を受けにくい銘柄として
- 食料品
- 医薬品
- インフラ関連
などがあげられます。
カナディアンソーラーもインフラファンドとして、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄と言われています。
ただし天候や自然の影響は受けやすいですね。
カナディアンソーラーインフラ投資法人:基本情報
カナディアン・ソーラーインフラ投資法人(9284):基本情報
会社名 | カナディアン・ソーラーインフラ投資法人 |
株価 | 1株:122,300円(2023年3月30日時点) |
営業利益 | 2022年6月期:17億4,300万円 |
2022年12月期:13億8,300万円 | |
総資産 | 2022年6月期:794億7,500万円 |
2022年12月期:779億8,600万円 | |
決算期 | 6月・12月 |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル43階 |
関連会社 | カナディアン・ソーラー・アセットマネジメント株式会社 |
カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社 | |
カナディアン・ソーラー・ジャパン | |
カナディアン・ソーラー・O&Mジャパン株式会社 | |
業種 | その他金融 |
決算短信より
カナディアンソーラー・インフラ投資法人は2017年5月に設立され、同年の10月30日に上場となりました。
太陽光発電の世界的企業「カナディアンソーラーグループ」の日本法人で、スポンサーはカナダに本社がある太陽光発電専門メーカーのカナディアンソーラー。
太陽光発電設備などの再生可能エネルギーや道路、鉄道、空港などの社会基盤(インフラ)に投資していて、得た収益を分配金として投資するインフラファンドです。
【カナディアンソーラーインフラ投資法人】分配金が高配当!太陽光投資のインフラファンド:まとめ
ではカナディアンソーラーインフラ(9284)についておさらいします。
カナディアンソーラーインフラの投資経過
購入額 | 1,242,200円(10株) |
評価額 | 1,223,000円 |
株価 | 1株:122,300円 |
配当金合計 | 75,765円(税引前) |
保有期間 | 1年4か月(買い増しあり) |
*2023年3月30日時点
メリット・デメリット
メリット | デメリット |
高配当の分配金 | 売電価格の下落 |
業績や株価が上昇 | 同業種が上場廃止 |
時価総額が一番高いインフラファンド | 自然災害や出力制限のリスクがある |
口コミ・評判
- 配当利回りが良い
- 太陽光発電の今後が不安
- 景気変動に強いディフェンシブ銘柄
高配当銘柄で景気変動にも強いと言われるカナディアンソーラーインフラ株。
ただし太陽光発電の今後や天候リスクなど慎重に考えたい銘柄でもあります。
個人的には配当目的なので、しばらく長期保有していく予定です。
カナディアンソーラーインフラ(9284)を扱っていて、無料で口座開設できる証券会社
証券会社 | 特徴 |
松井証券 | 還元率が高い/投信毎月現金還元サービス |
マネックス証券 | 毎日積み立て可/高機能トレードツール |
SBI証券 | Tポイント貯まる/クレカで購入できる |
楽天証券 | 楽天ポイント貯まる/楽天カード決済可 |
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